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11.16.02:29

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  • 11/16/02:29

02.28.22:42

山茶花に寄せる一つの答え

超マイナー文できました。
6ヤマトと10ブレイドです。ただ話しているだけです。

※拙宅設定で兄弟表記が見受けられます。苦手な方はご注意ください。



茶色に紛れる深緑。
それさえも覆い隠す白い花。全ての音を吸い取ってゆく。
静寂に冴えるのは鹿威しの音、そして、火が静かに舞う音。

「…兄者。」
静かな空間を切り裂かぬように、控えめに生み出された音。
「雪、か。」
舞い踊る雪は豪雪とは言い難く、柔らかく風に吹かれる。
「折角休みが重なったというのに、雪に降られてしまいましたね。」
「お前が心配しているのは今日旅立てるか否かだろう?」
兄機にあたるロボットに核心を突かれてしまう。やはり稼働の月日は重い。
「はい。今日は…久々に会うので。」
「朝から落ち着きがなかったものな。全く、顔に出ておる。」
そう言う兄機は叱るような厳格な顔ではなくもっと砕けたような、そう、優しいような顔をちらりとこちらに向けてくれる。
「まだ鍛練が足りません。顔に出るとは。」
「そういうものだと、拙者は思う。」
兄機はまた庭に顔を向ける。

まだ雪は降るようだ。

「兄者は…兄者は…」
次の言葉が出ない。いや、出せない。
「山茶花。」
言いづらさに顔を伏せていれば、それを察知したかのように声を掛けられる。
「山茶花?」
庭、今時珍しい日本庭園には冬に見かけることの少ない緑と、そこに咲く小さい白い花。
「ああ。持って行く約束をしてある。プラントが見たいと言っていたのでな。」
プラント、プラントマン…その名によって、自分の言わんとしていることを兄機が読み取っていることを知る。
「あちらは雪と全く関係ない生活をしている。山茶花の話をしたら興味を持ったのだ。しかし、山茶花と言ったらウィンドが椿を持ってきてな、ウィンドの生まれたエリアでは椿を山茶花と言うらしい。話がややこやしくなってしまって、なら持ってくれば分かるだろう、と…」
安堵と、話の滑稽さについ吹き出す。
「な、なにが可笑しい!ブレイド!」
「すみません兄者!ついつい!」
そういえば兄機も笑い出す。

「兄者、」
今度は言える。
「兄者は、事件で会ったロボットたちのことを…繋がりを、どう、解釈していらっしゃるのですか。」
一通り笑い終えた兄機はまっすぐと前を見つめている。
「数奇なものだと思わぬか?」
「はい。」
「原因は何であれ、生まれた土地も、言語も、文化も、博士も全く違う8体のロボットが出会うということは。奇跡に近い、そう感じる。」
「…はい。」
「そして…兄弟でこのような経験をすることもまた、摩訶不思議なことなのであろう。」
「…。」
兄は悪の科学者に操られた。自分は、悪の科学者が生んだウイルスに冒された。そうして、出会ったロボットたちを、どう表現すれば良いのだろう。被害者、それとも、共犯者。

「だからこそ、この繋がりが特別に感じるのかもしれない。」
「はい。」
被害者という悲しみはない。共犯者という利害一致の関係ではない。もっと、もっと何か違う、繋がり。

「久々に会えるとなると、話すことも多いのでないか?」
「そうですね…会う度に転職しているロボットがいて、今回もきっと転職しているのだろうなと。他には…各地のオイルの話、南極の話、地下水道の話、スポーツの話、レースの先輩が如何に凄いかという話…あと、普段体を動かさない人のための体操を研究してるのですが、余りにも激しい運動なので皆でストップをかけて…!」
7体にダメ出しをされてどうして!と軽く反抗するロボットを思い出して笑ってしまう。また改良する云々言っていたが、どうなっているのか、楽しみである。
「一度会ってみたい。弟機がお世話にもなっている。」
「ええ、機会を作って必ず。私も兄者に皆と会って欲しく思います。」
「拙者も弟を会わせねばな。博物館で働くことを副業としている者もいる。」
「是非お話ししたいです。」

「時間は良いのか?」
時計を見れば出発時間まであと少しである。
「あっ…!では、兄者、行って参ります!」
「友に宜しく伝えておいてくれ。」
「…!はい!」

友、そうか…!友、自分たちは、友。胸を張って友と呼べば良い。
心の何処かに踞っていたなにかが消えて、今までよりもっともっと、彼らに会いたいと思う。

「さて、拙者も準備せねば…ん?」

白い花は風花となって青空を舞っていた。

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超自分設定です。
6のヤマトと10のブレイドは色似てるし、多分日本製だし、兄弟っぽいというか兄弟であってほしいという妄想から生まれた産物ですすいません!!!
なんだか不思議な出会いだと思います。立場が微妙っていうのが大きいですよね。
そんな中でも同期で仲良くしてほしいですという願いを込めて。

相も変わらずマイナーですが!!

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